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Manokhin, V. N.*; 小田野 直光; 長谷川 明
JAERI-Research 2001-013, 22 Pages, 2001/03
(n,np)反応断面積のしきいエネルギーが(n,2n)反応断面積のしきいエネルギーよりも低い偶々核について、(n,1p)反応と(n,np)反応の両者の断面積の励起関数を矛盾なく評価するアプローチについて論じた。(n,2n)及び(n,np)反応断面積の励起関数の最大値の決定においては、Manokhinの系統式を用いるとともに、(n,2n)及び(n,np)反応のしきいエネルギーの差の質量依存性も考慮した。(n,2n)及び(n,np)反応の励起関数の計算には、Manokhinの系統式によって与えられる規格化された励起関数を用いた。いくつかの核種に対する(n,2n)及び(n,np)反応断面積の評価を行い、本研究における手法が妥当であることを明らかにした。
初川 雄一; 中原 弘道*; D.C.Hoffman*
Physical Review C, 42(2), p.674 - 682, 1990/08
被引用回数:71 パーセンタイル:94.71(Physics, Nuclear)偶々核のアルファ壊変における許容遷移の部分半減期の予測を行うために簡便な半経験式の導出を行った。式の導出に際して、まず球形の原子核を想定しクーロンポテンシャルに対する粒子の透過率をWKB近似によって得た。頻度因子、粒子の生成因子、および核力の影響を受ける核内でのポテンシャルについては既知の偶々核のデーターから評価を行った。Z=82、N=126の魔法数近傍での殼構造の影響についても考慮し経験的な補正式を得た。得られた式を用いて奇A、奇奇核のアルファ許容遷移についてそれぞれの阻害因子を求めた。さらに超重領域(Z≧110)での壊変の部分半減期の予想を行った。最近の報告によると超重領域での自発核分裂が阻害される傾向がある。この場合超重元素の全寿命に対する壊変の寄与は重要なものとなり、本研究で得た半減期は新元素発見に対して指針を与える。